あがり症を克服する3つの考え方!状態を引き起こす原因とは?
大事な面接や重要な会議で「間違ったことを言ったらどうしよう…」「緊張がバレたらどうしよう…」と悩む方は多くいらっしゃいます。
実際に緊張することで赤面や発汗、体の震えなどの状態を引き起こすことがあり、これらを「あがり症」と呼ぶことがあります。

この記事では、あがり症がもたらす状態と原因、克服するために必要な3つの考え方についてご紹介します。
あがり症を克服したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

はじめまして。桐生 稔(きりゅうみのる)と申します。
私の肩書きや経歴は以下の通りです。

  • 株式会社モチベーション&コミュニケーション 代表取締役
  • 「伝わる話し方」ビジネススクールを運営
  • 全国で年間2000回セミナーを開催
  • 新卒入社後営業成績ドベから心理学を学び全国売り上げ達成率No.1に
  • 現在では「伝わる話し方の専門家」として活動し話し方の本を多数出版

1.あがり症とは?

1. あがり症とは?
あがり症とは、他人の視線を感じる、または自身に注目が集まるような状況におかれたときに、強い不安を抱く状態などを指します。
例えば他者と会話する際や、大勢の前で発表する際に、以下のような状態になることがあります。

  • 動悸が激しくなる
  • 赤面する
  • 発汗する
  • 声が震える
  • 体が震える
  • 筋肉が痙攣する
  • のどが渇く
  • 頭の中が真っ白になる

他者との関わり合いに苦痛を感じ、学校や会社へ行くことだけでなく、外出そのものが困難になるケースも珍しくありません。

あがり症についてもう少し詳しく知りたい方は、「あがり症の特徴を知り上手に付き合うには?場面別の対処法と克服する方法をご紹介」をご覧ください。

2.あがり症の状態が起きやすい状況と状態例

2. あがり症の状態が起きやすい状況と状態例
あがり症の状態は、以下のような状況で引き起こされる場合が多いです。

・人に見られながら文字を書く→手が震える
・電話に出る、または電話をかける→声が震える
・ほかの人たちがすでに着席している部屋に入る→強い視線を感じる
・人前での発表などで注目を浴びる→頭の中が真っ白になる
・ミスが許されない状況に直面する→動悸や発汗が抑えられない
・目上の人と会話する→言葉が出てこない
・人前で食事する→赤面する

いずれも「自分が他人に見られている」という意識が強く働くことで「頭が真っ白になる」「とっさに言葉が出てこない」「体が震える」などの状態を引き起こす傾向があります。

3.あがり症を引き起こす原因とは?

あがり症の原因は「性格的要因(性格による原因)」「体験的要因(過去のトラウマによる原因)」「環境的要因(育った環境による原因)」の3つに大きく分けられます。

【性格的要因】
「絶対に失敗したくない」「恥をかきたくない」というプレッシャーにより、あがり症を引き起こす

【体験的要因】
「演奏会で失敗した」「恥ずかしい経験をした」など、過去の経験がトラウマとなり、あがり症を引き起こす

【環境的要因】
「厳しい環境で育てられた」「励まされたり褒められたりした経験がない」、逆に「過保護に育てられた」などストレス下での成功体験が少ないことにより、あがり症を引き起こす

あがり症の方は、個人の持つ性格や過去のつらい経験が原因で、「他者からよい評価を得なければならない」「他者から批判されたくない」と思い込んでしまう傾向にあります。

あがり症における原因の詳細については「あがり症の原因とは?克服するためのトレーニング方法を解説」をご覧ください。

4.あがり症になりやすい人の性格特性

あがり症になりやすい性格の傾向として挙げられるのが「完璧主義」「心配性」「過度な他者評価の重視」です。
真面目な方に多く見られ、「他人の期待に応えたい」「失望されたくない」という強い思いがあります。
いずれも共通するのは「自分を追い込みやすい」点で、以下に当てはまる方はあがり症になりやすいといえるでしょう。

【完璧主義】
・常に完璧を求めるため、何らかの場面で失敗した場合トラウマになりやすい
・「絶対に失敗してはいけない」「迷惑をかけてはならない」と思い込みやすい傾向にある

【心配性】
・慎重な性格からストレスを抱えやすく、失敗を恐れる傾向にある
・内向的な性格が多いといわれており、常に不安を抱えやすい

【過度な他者評価の重視】
・優秀だと思われないといけない、失敗は恥ずかしいことだと思う
・他人の状態によって自分の状態が左右される

あがり症になりやすい人の性格についての詳細は「あがり症になりやすい人の性格は?あがり症の克服方法を詳しく解説!」をご覧ください。

5.あがり症を克服するための3つの考え方

この項目では、あがり症を克服する際に取り入れたい考え方を3つご紹介します。

5-1.失敗を自身の「敵」ではなく「味方」だと思う

「失敗してはいけない」と思えば思うほど、より失敗に意識が向いてしまい、あがり症の状態が重くなる場合があります。

あがり症を克服するためには、自分が「失敗する普通の人間だ」ということを認識し直す必要があります。

緊張して言い間違えをしたり、噛んでしまったりしても、そういう人は大勢います。誰もが同じような経験を持っています。決して特別なことではありません。
しかも、他者にとっては自分が思っているほど気にしていないケースがほとんどです。

どのような失敗をした際も、失敗を引きずるのではなく、「次回はリラックスして話せるように事前に深呼吸をして落ち着こう」「次からは特に伝えたいことをまとめたメモを用意しておこう」など、対策に目を向けることで状況は好転します。
失敗を乗り越えるプロセスこそ、あがり症を克服するための重要な道だといえます。

5-2.他のものに意識を向ける

あがり症の方は他者と会話したり発表したりする際、自分の姿や言動に注意が向いていることが多いです。
「周りから自分がどう見えているか」が気になると、誰でも不安や緊張を感じるものです。

あがり症を克服するためには、緊張している対象物から他のものに意識を向ける方法が有効です。
例えば、相手の顔を見て話す場合、目を見て話すと緊張することがあります。その場合は目ではなく眉間や額、まぶたあたりを見るのがおすすめです。必ず目を合わせて話し続ける必要はありません。

人前で話すときは、あえて一番後ろの人を見ながら話します。目の前の方を見てしまうと、もろに顔が見えて緊張してしまうからです。
後ろの方の人であれば顔が見えにくいので、意識を逸らすことができます。しかも、後ろの方を見て話しているいると、自然に目線が上がるため、堂々と話しているようにも見えます。

緊張を隠そうとする方は多くいらっしゃいますが、緊張することはごく普通の反応です。
いっそのこと「緊張していることが伝わってもいい」と思えるようになると、さらに不安が和らぎやすくなるでしょう。

5-3.伝えたい内容に集中する

伝えたい内容に集中すると、人の視線から注意をそらしやすくなります。
伝えたいことを明確にしておけば、自分が話すことに集中できますし、聞き手にとっても情報が明確になります。

具体的な方法は「今日はこれだけは死んでも伝える」という一行を決めておくことです。プレゼンでも何かの発表でも、乾杯の挨拶でも「これだけは絶対に伝えたい」があるはずです。
それがわかると、その一行を伝えることに集中できます。緊張しやすい方は往々にして伝えることが多すぎて、意識が散漫になり、話すことに集中できず余計緊張してしまうことがあります。

人前に立つ機会の多い仕事として「芸能人」が挙げられますが、あがり症に悩む有名な方もいらっしゃいます。
芸能人が行うあがり症対策に興味がある方は「あの大物芸能人があがり症!?芸能人が実践している克服方法をご紹介」をご覧ください。

6.まとめ

この記事では、あがり症の状態や原因、あがり症を克服するための考え方についてご紹介しました。
あがり症は、自分に注意が向いてしまうことで不安や緊張を感じやすくなります。
そのため自分ではなく、ほかの物事へ注意を向けることや、自分の失敗を否定せず受け入れることが大切です。

あがり症について、さらに詳しく知りたい場合は「モチベーション&コミュニケーションスクール」主催の「あがり症・緊張を改善するセミナー」へお越しください。

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