あがり症の方でも実践できる!電話での話し方のコツやトレーニング法などをご紹介

あがり症の方の中には、「特に電話対応が苦手…」という方もいるでしょう。
実は、電話対応が苦手な方でも、トレーニングや準備をしっかり行えば、電話対応がスムーズに行えます。

本記事では、あがり症の方にぜひ試していただきたい、ビジネス電話の話し方のコツを解説します。

また、話しやすくなるためのトレーニング方法や事前準備についてもまとめました。
少しでも電話対応の苦手意識を克服したいあがり症の方は、ぜひ参考にしてください。

はじめまして。桐生 稔(きりゅうみのる)と申します。
私の肩書きや経歴は以下の通りです。

  • 株式会社モチベーション&コミュニケーション 代表取締役
  • 「伝わる話し方」ビジネススクールを運営
  • 全国で年間2,000回セミナーを開催
  • 新卒入社後営業成績ドベから心理学を学び全国売り上げ達成率No.1に
  • 現在では「伝わる話し方の専門家」として活動し話し方の本を多数出版

1. あがり症でも実践できる!電話中での話し方のコツ

ここでは、あがり症の方におすすめの「電話中での話し方のコツ」を3つご紹介します。

「何を話せばいいのか」といった内容そのものよりも、まずは、
・相手の話をよく聞くこと
・ゆっくり話すこと
・緊張をやわらげること

に意識を向けていきましょう。

電話中に緊張する理由が知りたい方は『【あがり症】電話対応で緊張するのはなぜ?上手に電話対応する方法』をご覧ください。

1-1. 相手の話を聞くことに意識を向ける

あがり症の方は、「ちゃんと話せているか」「変な声に聞こえていないか」など、つい自分ばかりに意識が向きがちです。
「失敗したくない」「良く思われたい」と思うほど緊張してしまい、言葉がうまく出てこなくなることもあります。

しかし、電話の目的は要件を伺うこと、または伝えること。
たとえ完璧な言い回しでなくても、納期や進捗などの要点が伝われば問題ありません。

相手の話に集中することで、自分への意識がそらされ、緊張もやわらぐでしょう。

1-2. 口を大きく開けて話す

電話中は、いつもより口を大きく開けて話すことを意識してみてください。
よく「あがり症の人はゆっくり話すとよい」と言われますが、緊張するとつい早口になってしまいます。

そんなとき、口を大きく開けて話すことで、ハッキリ、ゆっくりとした話し方に近づけます。
声もクリアになり、相手が聞き取りやすくなるメリットもあります。

1-3. ハンドジェスチャーで体を動かす

ハンドジェスチャーで体を動かすことも、電話での話し方のコツの1つです。
じっと動かずに電話をするよりも、体を動かしたほうが緊張がほぐれやすくなります。

ある論文にて興味深い結果が出ています。
学生を対象にした研究で、電話応対において体の行動を制限した場合としなかった場合では、制限しなかったグループのほうが電話の回数を重ねるごとに不安状態が軽減されました。

この研究結果から、電話中にハンドジェスチャーで体を動かすなどのしぐさを取り入れれば、リラックスした状態で会話できることがわかります。

2. あがり症の方でも電話で自然な話し方を実現するためのトレーニング法3選

電話対応をうまくこなすためには「成功体験」を積むことが大切です。
そのためには、日頃のトレーニングが欠かせません。

ここでは、あがり症の方におすすめのトレーニング法を3つご紹介します。

2-1. イメージトレーニング

イメージトレーニングは、頭の中で成功している自分を思い描く方法です。
失敗を恐れる気持ちをやわらげ、自信を育むことができます。

~イメージトレーニングの手順~

・オフィスの様子や人数など、実際の電話の状況を細かくイメージして目を閉じる(1分)
・苦手な相手と電話している「ネガティブな状況」を想像する(1分)
・笑顔でスムーズに話せている「ポジティブな状況」を想像する(1分)

余裕があれば、2セット、3セットと繰り返すとよいでしょう。

イメージトレーニングの内容について詳しく知りたい方は『人前で思い描いた通りに話す「イメージトレーニング」』をご覧ください。

2-2. リハーサル

イメージトレーニングが完了したら、実際にリハーサルをしてみましょう。
リハーサルとは口と体を動かすことで、電話対応時の動きを体になじませます。

電話の練習相手としては、家族や友人、仲のよい同僚などおすすめです。
ほかにも電話対応の練習ができるアプリなどもあります。

リハーサルが大切な理由や方法について詳しく知りたい方は『成功するスピーチのための「リハーサル法」』もご覧ください。

2-3. ソーシャルスキルトレーニング

ソーシャルスキルトレーニングとは、対人スキルを実践的に身につける方法です。
電話対応を上達させる際にも非常に有効です。

~ソーシャルスキルトレーニングの流れ~

・モデリング:電話対応が得意な人の会話を観察する
・リハーサル:観察したポイントを取り入れて練習
・フィードバック:第三者から改善点をもらう
・般化(はんか):実際の電話で実践する

第三者の客観的な意見がとても重要になるため、信頼できる人にフィードバックをお願いしましょう。

3. あがり症の方が電話での話し方をスムーズにする事前準備

あがり症の方でも、しっかり事前準備をすることで、電話で話しやすくなります。
準備が整っていることで安心感が生まれ、結果として成功体験につながるでしょう。

3-1. メモを準備する

電話中に必要な内容をメモできるよう、手元に紙やパソコンを用意しておきましょう。

慌てないように利き手側にメモ、反対側に受話器と、配置も工夫の一つ。
メモを取ることで会話が整理され、落ち着いて対応することができます。

3-2. 復唱の練習をする

電話では、相手が必ずしもテンプレ通りに話してくれるとは限りません。
会社名や名前、要件を聞き取って、復唱する練習をしておきましょう。

家族や友人に協力してもらい、いろいろなパターンを練習するのがおすすめです。

3-3. よく使うフレーズを覚える

電話対応では、あらかじめ定番のフレーズを覚えておくことも重要です。

(例)「よろしければご用件を承ります」
(例)「恐れ入りますが、お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか」
(例)「念のため、復唱させていただきます」

焦って言葉が出てこないときのために、ふせんなどにまとめておくと安心。

頭が真っ白になっても、目に入る場所にフレーズを貼っておけば落ち着いて対応できます。

4. まとめ

電話対応に苦手意識がある方、あがり症で緊張しやすい方でも、適切なトレーニングや準備を行えば、話しやすくなる可能性は大いにあります。

大切なのは小さな成功体験を積み重ねることです。

「もっと自信を持って電話をしたい」「人前でも堂々と話せるようになりたい」と感じている方は、ぜひ「あがり症克服セミナー」にご参加ください。

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