あがり症の方は、過度に緊張してしまい、面接などでも上手に自己アピールすることが難しいときがあります。
世間では、あがり症に対してネガティブなイメージがつきがちですが、捉え方を変えるだけで、あがり症が長所になり、心強い武器となることもあります。
本記事では、全国で年間2,000回のセミナーを開催している株式会社モチベーション&コミュニケーションが、あがり症の長所や、面接での自己アピール法と緊張緩和テクニックを解説します。
あがり症ならではの長所が知りたい、活かし方を知りたいといった方は、ぜひ最後までご覧ください。
はじめまして。桐生 稔(きりゅうみのる)と申します。
私の肩書きや経歴は以下の通りです。
- 株式会社モチベーション&コミュニケーション 代表取締役
- 「伝わる話し方」ビジネススクールを運営
- 全国で年間2000回セミナーを開催
- 新卒入社後営業成績ドベから心理学を学び全国売り上げ達成率No.1に
- 現在では「伝わる話し方の専門家」として活動し話し方の本を多数出版
Contents
1. あがり症は短所ではない!?
あがり症の方は、緊張すると手が震えたり、発汗したり、声がつまったりすることがあります。
しかし、そんなあがり症は長所として捉えることができます。
あがり症を活かして自分をアピールする方法もあるのです。
今回は、あがり症の長所を知り、自分を見つめ直す機会を作っていきましょう。
2. あがり症が長所といえる4つの理由
ここからは、あがり症が長所といえる4つの理由について解説していきます。
2-1. 物事に対して真摯に向き合える
あがり症の方は緊張を乗り越えようとする力が優れているため、どんな物事にも真面目に、真摯に向き合う方が多いです。
あがり症の方は、緊張してしまうことが分かっているため、事前の準備やイメージトレーニングを入念に行います。
また、どんなリスクがあるのか想定したうえで、その回避策も考え、トラブルを起こさないように案を用意します。
このように、人一倍しっかり考えて、困難を乗り越えようとすることができるのは、あがり症の方の長所といえます。
2-2. 努力を怠らない
あがり症の方は人前で発表すると決まった瞬間から、不安を感じやすいです。
そのため、失敗すまいと最大限の努力をする傾向にあります。
たとえばスピーチのときは、事前に原稿を何回も読み上げ、努力を怠らない方も多いでしょう。
緊張しやすい反面、常に努力を怠らない姿勢で挑むのは、あがり症の方の長所といえます。
2-3. 洞察力が人一倍強い傾向にある
あがり症の方は、相手の表情を無意識に読み取って緊張を感じてしまう場合があります。
言い換えれば、あがり症の方は無意識に相手の表情から、感情を読み取る能力に長けているといえます。
この長所を活用すれば、相手が何を思って、何を言おうとしているのかを瞬時に察知できます。
話し合いの場では、常にメンバーの声に耳を傾け、ちゃんと話が聞ける安心感のある存在になれるはずです。
2-4. 人に対して思いやりが持てる
緊張して失敗した経験がある方は、同じように失敗した方に対して、思いやりを持って接することができます。
なぜ失敗してしまったのか、今相手がどのような気持ちなのかを汲み取り、優しく声をかけてあげることができます。
結果、周囲の人に好かれ、頼りにされる存在になりやすい点も、大きな長所です。
3. 面接で役立つ!あがり症を長所に変える方法
ここからは、面接時に短所を聞かれた際、あがり症であることを長所として活用する方法をお伝えします。
自分なりにアレンジして回答できると、より強い武器になるでしょう。
3-1. あがり症を短所のままにしてしまう悪い例
まず、短所を聞かれた際の悪い例です。
「私はあがり症で緊張しやすく、緊張すると手が震えて頭が真っ白になってしまいます。
なので、人前で話すことは非常に苦手です」
いかがでしょうか?
確かに、苦手なことをはっきりと伝えてくださるのはありがたいですが、面接官としては、できるだけ苦手を克服してほしいと思うでしょう。
そのため、あまり良い印象は持たれない可能性があります。
3-2. あがり症を長所に変える良い例
次に、前述した悪い例を長所として言い換えてみましょう。
「私はあがり症で緊張しやすく、手が震えて頭が真っ白になってしまいます。
そうならないために、いまでは、事前にスピーチなど事前練習を多くこなし、努力を怠りません。
本日の面接も、緊張はしておりますが、万全に準備をして臨んでいるため、頭が真っ白にならずにお話ができています」
このように落ち着いて回答できれば、面接官から「真摯に仕事に取り組む人だ」と思われるでしょう。
4. 面接で使える緊張緩和テクニック
ここまで、あがり症を長所として捉え、武器として活用する方法を解説してきました。
しかし、どんなに頭で分かっていても、緊張してしまう場面もあります。
そんなときのために、面接で緊張してしまった場合の緊張緩和テクニックをご紹介します。
4-1. 強制的にゆっくり話す
「話すスピード」と「体の動き」は連動しています。
速く動いていると早口になりやすく、ゆっくり動けば話すスピードもゆっくりになります。
試しに早歩きをしながら、誰かと話してみてください。勝手に早口になります。
逆にゆっくり歩いてみてください。勝手に話すスピードもゆっくりになります。
緊張すると早口になりがちですが、これを応用して、面接時はゆっくりとハンドジェスチャーを行うことで、話す速度を落とすことができます。
また、口の動きをゆっくりにすると意識するだけで、話すスピードは遅くなり、緊張緩和に繋がります。
4-2. 文章の区切りごとに息を吸う
緊張した状態では、「あれも言わなきゃ」「これも伝えないと」と焦り、話す言葉の量が多く、かつ話が長くなりがちです。
対策は、句点を使って、短く区切りを入れることです。
「私の強みは3つあります。一つ目は〇〇です。二つ目は〇〇です。三つ目は〇〇です。」
のように、「。」を入れると、そこで息を吸うタイミングがやってきます。
しっかり息が吸えることで、焦らず落ち着いて話すことができ、これもリラックス効果があります。
また事前に原稿を用意して、息継ぎマークを入れて練習しておくことで、面接時に自然に話せるようになります。
5. まとめ
本記事では、あがり症の方の長所から、面接時のテクニックをご紹介しました。
捉え方を変えるだけで、短所を長所にできるチャンスが増えます。
また、あがり症を克服するには、その方の状態にあった対策を実施する必要があります。
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