「人前で話すとき、思わず涙が溢れてしまうことがある。」
人前に立ったときに不安に押しつぶされるため、プレゼンテーションやビジネスの場で話すことに苦手意識を感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかしあがり症で涙が出るという症状にお困りの方も、ポイントさえつかめば、不安や緊張から解放された状態を維持できるようになります。
この記事では、全国で年間2,000回のセミナーを開催している株式会社モチベーション&コミュニケーションが、人前で話をするコツを解説します。
特に、あがり症の方や人前で話すことに苦手意識を感じている方は参考にしてください。
はじめまして。桐生 稔(きりゅうみのる)と申します。
私の肩書きや経歴は以下の通りです。
- 株式会社モチベーション&コミュニケーション 代表取締役
- 「伝わる話し方」ビジネススクールを運営
- 全国で年間2000回セミナーを開催
- 新卒入社後営業成績ドベから心理学を学び全国売り上げ達成率No.1に
- 現在では「伝わる話し方の専門家」として活動し話し方の本を多数出版
Contents
1. あがり症により涙が出る原因とは?
ここでは、あがり症によって泣いてしまう症状を改善する方法をいくつかご紹介いたします。
改善方法をご紹介する前に、緊張により涙が出るメカニズムを見ていきましょう。
人間には「交感神経」と「副交感神経」の2種類の自律神経があり、交感神経は活動時に、副交感神経はリラックス時に活発になります。
普段はバランスが取れている状態ですが、ストレスを感じたときに神経伝達物質のノルアドレナリンが多量に分泌されて「交感神経」を刺激します。
このとき、発汗や心拍数の上昇ともに涙腺が刺激されることがあり、涙が出てしまうのです。
2. あがり症で涙が出る症状の改善方法4選!
あがり症で泣いてしまう症状の原因は「ストレス」です。
そのため「ストレス」をうまくコントロールできれば、あがり症によって泣いてしまう症状を改善・克服できます。
ここからは極度の緊張によって感じてしまう「ストレス」を緩和し、泣く症状を改善する方法を4つご紹介いたします。
2-1. 日頃から腹式呼吸を心がける
1つ目は、日常の動作に腹式呼吸を取り入れる方法です。
正しい腹式呼吸の方法は以下の通りです。
- リラックスした状態でお腹に手を当てる
- ゆっくりと口から息を全て吐き出す
- ゆっくりと鼻から息を吸い込む
上記の手順を繰り返すことで、副交感神経が優位になりリラックス効果を得られます。
歩くときや、起きた直後、寝る直前、もしくは出勤して自席に着いたときなどに取り入れれば、リラックス効果が維持されてストレスが緩和し、あがり症を改善できます。
2-2. 自身にとってのゴールを決める
2つ目は、自分にとっての成功を定義しておき、正しく事前準備を行う方法です。
以下で具体的な例を挙げて説明します。
たとえば、友人の結婚式でスピーチを行うことが決まった場合、「心からおめでとうを伝えること」「新郎新婦に感動してもらうこと」「結婚式が盛り上がるように会場をわかすこと」、まずは何をもって成功とするか、成功の定義を決めましょう。
成功の定義が決まったら、どんな構成や流れで話すべきかが明確になります。
その結果、事前に準備しておくべきことが具体的になり、それをもとに練習をすることで、本番の緊張も緩和されます。
あがり症によって泣いてしまう症状も、きっとなくなってくるはずです。
2-3. 緊張と不安から意識を逸らすトレーニングを行う
3つ目は、緊張から意識を逸らして、ストレスを感じない精神状態を保つ「注意トレーニング」という方法です。
緊張してはいけないと思えば思うほど緊張に意識が向きます。緊張以外に意識を向けることが大切です。
以下で注意トレーニングの方法を2つご紹介いたします。
2-3-1. 人や空間を観察するトレーニング
人前で話すときに、会場に来ている人の顔つき、見た目、雰囲気を観察します。人以外にも、会場の様子、音響の設置、広さ、高さ、そういった空間に意識を向けることが、緊張や不安から意識を逸らせます。
人や空間をじっくり観察していると、緊張している自分を忘れる瞬間がやってきます。
まさにリラックスモードに入った瞬間です。
2-3-2. 音楽を聴き分けるトレーニング
普段私たちが何気なく音楽を聴いているときは、主旋律やボーカルのみが聞こえていることが多いでしょう。
注意トレーニング時には、ギターやドラム、ベースの音に意識を向けます。
特に、ベースの音に集中して聞き続けることは難しいため、最初はギターの音やドラムの音に集中してみてください。
一部の音を集中して聴き分けるトレーニングを行うことで、注意を向ける先を上手にコントロールできるようになります。
2-4. 逆説を利用する
4つ目は、逆説を利用してあがり症と向き合い、自己を見つめなおす方法です。
あがり症の方は、人前で緊張してしまった際に「どうしよう、早く落ち着かなければ」「あがってはいけない」と考えてしまい、さらに緊張してしまいます。
そこで、逆説を利用して「もっとあがってしまおう」「どこまで緊張できるのか試してみよう」と考え方を一転させることで、緊張状態を緩和することが可能です。
これは森田療法理論の「感情の法則」の中で提唱されており、「感情は、その刺激が継続して起こるとき、注意をこれに集中するときに、ますます強くなるものである。」と定義しています。
たとえ緊張してしまったとしても、逆説的に捉えて注意を逸らすことでだんだんとあがらなくなるのです。
3. まとめ
ここまで、あがり症によって泣いてしまう症状を改善するための方法をご紹介してきました。
自分に合った方法を見つけ、正しいアプローチで実践すれば、必ずあがり症を克服できます。
同じ悩みを抱えている方と一緒に実践することで、お互いに克服すべき部分に気づけるため、一人で黙々と取り組むよりも早くあがり症を克服できます。
できるだけ早くあがり症を克服したいとお考えの方は、ぜひ「モチベーション&コミュニケーションスクール」主催の「あがり症を克服するセミナー」にお越しください!
当セミナーは、年間約2,000回開催しており、過去5万人のセミナー参加者から「わかりやすかった!」とのお声をいただいております。
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私たちと一緒にあがり症を克服していきましょう!