【あがり症による手足の震え対策】ポイントをわかりやすく解説

あがり症の方が人前で話をしたり、重要なプレゼンテーションを任されたりしたときには、手足が震えてしまうものです。

そして緊張がその場の他のメンバーにも伝わり、場の空気が重くなったり、交渉がうまくまとまらなかったりします。

「緊張せずに有名なセミナー講師のように堂々と話したい」と思っている方も少なくないでしょう。

この記事では、伝わる話し方に関連するセミナー企業である株式会社モチベーション&コミュニケーションが、緊張せず話すポイントを解説します。

コツさえつかめばあがり症を克服して堂々と話せるようになりますので、お悩みの方はぜひ参考にしてください。

はじめまして。桐生 稔(きりゅうみのる)と申します。
私の肩書きや経歴は以下の通りです。

  • 株式会社モチベーション&コミュニケーション 代表取締役
  • 「伝わる話し方」ビジネススクールを運営
  • 全国で年間2000回セミナーを開催
  • 新卒入社後営業成績ドベから心理学を学び全国売り上げ達成率No.1に
  • 現在では「伝わる話し方の専門家」として活動し話し方の本を多数出版

1. あがり症で手足が震えてしまう原因とは

ここでは、あがり症による手足の震えを改善する方法をいくつかご紹介いたします。

改善方法をご紹介する前に、手足が震えるメカニズムを見ていきましょう。

一般的にあがり症の方は緊張しやすい特性があり、極度に緊張すると、筋肉が凝り固まってしまいます。
その結果、血液が循環しづらいために、乳酸菌が溜まり痙攣を引き起こします。

重いダンベルを持ち上げる際に、上腕二頭筋がプルプルと震えるのを想像していただければ、イメージしやすいかもしれません。

他にも、緊張により骨盤が凝り固まり、姿勢が崩れるため足の震えが引き起こされるケースもあります。

2. あがり症による手足の震え克服 行動編

2. あがり症による手足の震え克服①行動・習慣編
まずは、手足の震えを行動・習慣から克服する方法を3つご紹介いたします。

2-1. 骨盤を緩めるストレッチをする

1つ目は、骨盤を緩め、正しい姿勢を作り出す簡単なストレッチをする方法です。

やり方は非常にシンプルです。

  1. 直立した状態から膝を曲げてしゃがみ、お尻を地面すれすれまで近づける
  2. 立ち上がる

これを10セットほど繰り返します。

たったこれだけで凝り固まった骨盤がしっかりと緩み、直立したときに綺麗な姿勢を維持できるため、足の震えを改善できます。

2-2. 背中に意識を向ける

2つ目は、背中に意識を向けながら姿勢を正す方法です。

人体の構造上、緊張するほど背中が丸まり、肩が上がったまま内側に閉じてしまいます。
デスクワークに集中している人を思い浮かべるとわかりやすいですが、まさにそれが緊張を助長してしまう姿勢です。

緊張を解いてリラックスするには、緊張を助長する姿勢と逆の姿勢をとりましょう。
つまり、丸まった猫背を正し、肩を外側に開いてそのまま下げます。

この姿勢にはリラックス効果があり、あがり症による手足の震えの改善に繋がります。

2-3. 血行を良くする呼吸を行う

3つ目は、特殊な呼吸法で血行を良くして精神状態をリラックスさせる方法です。

あがり症により、普段から緊張状態が続いていると筋肉が凝り固まり、血行が悪くなります。
しかし、以下でご紹介する特殊な呼吸法を行えば、血行と精神状態が良好になり、手足の震えが改善できます。

1つ目は「4・8(ヨンパチ)呼吸」です。
これは、鼻から4拍深く息を吸い、口から8拍深く息を吐く呼吸法です。
6セットほど繰り返すと、じんわりと体が温まってくるのがわかります。

2つ目は「ドッグブレス」です。
「4・8呼吸」により体が温まったら、歩くくらいのペースで「ハッハッハッハッ」と短く息を切って吐きます。
脇腹(腹斜筋)に手を当て、息を吐くリズムで広がっているか確認しながら呼吸するとよいでしょう。

上記二つの呼吸法により、横隔膜や内臓が動くことで血行が改善し、あがり症による手足の震えを抑えられます。

3. あがり症による手足の震え克服 メンタル編

3. あがり症による手足の震え克服②メンタル編
ここからは、手足の震えをメンタル面から克服する方法を2つご紹介いたします。

3-1. 思考の分岐点である「評価」を変える

1つ目は、「評価」を変えて物事を建設的に評価する方法です。

あがり症の方はストレスをため込みやすいといわれています。
そのため、ストレスをため込まないために思考を変えることが必要です。

ストレスのメカニズムとともに、思考を変える方法を見ていきましょう。

人はストレスを感じるとき、「刺激」→「評価」→「反応」のプロセスを踏みます。
例えば人前で話すことにストレスを感じる場合、「人前で話す(刺激)」→「失敗したくない(評価)」→「話すのが嫌(反応)」というプロセスを踏んでいるのです。

非建設的な「評価」はマイナスな「反応」へ直結するため、「評価」を建設的なものに変換することで「反応」をプラスに変える必要があります。

例えばこんな感じでに評価を変えていきます。「人前で話す(刺激)」→「全力でやりきることに集中する(評価)」→「まずはやってみよう!(反応)」というように、思考の分岐点である「評価」を変えてみましょう。

「評価」を変えることでストレスを感じない思考ができ、緊張から解放されることであがり症による手足の震えを改善できます。

3-2. 二元論思考で自分を主観と客観で捉える

2つ目は、二元論思考を用いたメンタルテクニックでリラックス状態を維持する方法です。

二元論思考と聞くと、少し難しそうに聞こえますが、全くそんなことはなくシンプルな考え方の一つです。
二元論思考とは、主観と客観の2つの異なる思考で物事を捉える考え方です。

人前で手足が震えてしまった場合の二元論思考を見てみましょう。

震えている自分の主観的な思考では「震えを止めたい」「恥ずかしい」「早く終わらせたい」と考えます。
一方、それを見ている人は、「震えながらもがんばっている」「緊張しているけど一生懸命話そうとしている」「苦手なことに一生懸命取り組もうとしている」と考えていたりします。
事実、当社が1,000人の方に「あなたは人前で緊張している人を見てどう思いますか?」とアンケートを取ったとろこ、
1位「がんばれと応援したくなる」36.8%。
2位「一生懸命話そうとしている」22.0%。
でした。
つまり6割近くの人が、緊張している人を見てポジティブな印象を持っているということです。

震えている自分の考えを受け入れて、震えている自分を見る相手の考えを理解すると、「緊張する必要はない」と落ち着いて考えられるようになり、手足の震えの改善に繋がります。

4. まとめ

ここまで、あがり症による手足の震えを改善するための方法をご紹介してきました。
自分に合った方法を見つけて実践していけば、必ずあがり症を克服できます。

同じ悩みを抱えている方と一緒に実践することで、お互いに克服すべき部分に気づけるため、一人で黙々と取り組むよりも早くあがり症を克服できます。

できるだけ早くあがり症を克服したいとお考えの方は、ぜひ「モチベーション&コミュニケーションスクール」主催の「あがり症を克服するセミナー」にお越しください!

当セミナーは、年間約2,000回開催しており、過去5万人のセミナー参加者から「わかりやすかった!」とのお声をいただいております。

  • 人前でも手足が震えずに話したい
  • 震えが止まらなくなって恥ずかしい思いをしたくない
  • どんなときでも自然体でいたい

とお考えの方は、まずは「あがり症を克服するセミナー」公式ホームページをご覧ください。

参照:「あがり症を克服するセミナー一覧

私たちと一緒にあがり症を克服していきましょう!