「雑談で何を話せばよいか悩んでしまう…」
「初対面の人と会話するときはいつも緊張してしまう…」
「話が途切れると気まずい…」
あがり症の方には、このような悩みを抱える方も多いです。
会話が続かない場合、返答の仕方を見直し、話題の出し方を工夫することが大切です。
この記事では、あがり症の方が雑談に苦手意識を持つ原因と、雑談を楽しむ5つの方法をご紹介します。
「雑談が楽しめるようになりたい!」とお考えの方は、ぜひ参考になさってください。
はじめまして。桐生 稔(きりゅうみのる)と申します。
私の肩書きや経歴は以下の通りです。
- 株式会社モチベーション&コミュニケーション 代表取締役
- 「伝わる話し方」ビジネススクールを運営
- 全国で年間2000回セミナーを開催
- 新卒入社後営業成績ドベから心理学を学び全国売り上げ達成率No.1に
- 現在では「伝わる話し方の専門家」として活動し話し方の本を多数出版
Contents
1.雑談へ苦手意識を持つ原因とは?
- 雑談のような目的がない会話だと何を話したらいいかわからない
- 初対面の方と話すときは特に緊張してしまい、うまく話せない
- おもしろい話題や返答が思い浮かばず、沈黙してしまう
こういったお悩みはありませんか?
雑談が苦手で、特にあがり症の方に多い原因として、「相手からの評価を気にすること」があります。
例えば、何か言いたいことがあっても、「変な人だと思われたらどうしよう…」と心配になったり、「そのまま話したらどう思われるだろうか?」という考えが先行して普段どおり話せなくなったりするのです。
また、「つまらない人だと思われたら嫌だな…」という思いもあり、話題作りにも苦労してしまいます。
さらに、あがり症の方の多くは、相手の顔色を伺いながら話す方も珍しくありません。
少しでも相手がそっけないそぶりをしたように見えると、「今の返答はまずかったかな?」「何か怒ってる?」など、ささいなことを気にしてしまう傾向にあります。
相手のことを気にするのはとっても大事なことですが、度が過ぎると会話ができなくなります。
※その他、あがり症とうまく付き合う方法の詳細は「あがり症の特徴を知り上手に付き合うには?場面別の対処法と克服する方法をご紹介」をご覧ください。
2.あがり症の方が雑談を楽しむ5つの方法
この項目では、あがり症の方が雑談を楽しむための5つの方法をご紹介します。
2-1.「興味」ではなく「好奇心」を持って会話する
雑談が苦手なあがり症の方には、相手や会話自体に興味が持てないという方もいらっしゃいます。
意識的に興味を持つことは大変難しいため、好奇心を持って会話することを心がけてみてください。
好奇心とは「知らないことを知ろうとする心」のことです。
知らないことが知れれば、自分の中にも新しい知識が増えます。
例えば、「家庭菜園をやっているんだ」といわれても、家庭菜園に興味がなければ会話を展開させづらいものです。
そこで、
「なぜ家庭菜園をやっているんだろう」
「どんな野菜を育てているんだろう」
と、気になったことを質問してみましょう。
その会話の中で、
「シシトウやミニトマトはたくさん実を付けるからスーパーでは買わない」
「パプリカには高い抗酸化作用を持つ成分が多く含まれているから老化防止になる」
などの話が聞けたなら、あたらしい情報が入手できます。
自分は興味なくても、もしかしたらその話を誰かにすることがあるかもしれないし、他の誰かからまた同じような話を聞くかもしれません。
好奇心を持って質問し、興味のある内容を深掘りすることで、雑談が楽しめるようになります。
さらに、聞き役に徹することで、話す際のプレッシャーも軽減できます。
これにより相手の評価を気にしづらくなります。
2-2.1問2答を心がける
相手の言葉に返答する際は、1問2答を心がけることがおすすめです。
例えば、相手から「最近、急に冷え込みましたね」と言われたら、
1、「冷え込みましたね」
2、「季節の変わり目は服装選びが難しいですね」
といったように、相手に共感の言葉を返したうえで、さらに一言を付け加えます。
「冷え込みましたね」だけだと会話が終わってしまいます。
「季節の変わり目は服装選びが難しいですね」と付け加えることで、相手も返答しやすくなり、会話が続きます。
会話が続けば続くほど、緊張が和らぎ、自然に話せるようになっていきます。
2-3.相手が話しやすい話題を出す
例えば商談などでは、相手の話に耳を傾け、ニーズを探る必要があります。
そのために、まずは相手が話しやすい空気を作りたいものです。
相手が一番話しやすいのは自社のことです。
「この間、御社のことを雑誌で拝見しました。すごく大きく取り上げられていましたよ!」
「お店の雰囲気、一段と温かみが増しましたね!照明を変えられたんですか?」
相手の会社に関連する情報を話題すれば、相手も「興味を持ってもらえた」と感じ、うれしい気持ちになるでしょう。
相手に関する話題なら会話が弾みやすなりますし、相手に関連した話題を出すことで「自分がどう思われているか?」という自分軸でなく、「相手にいかに心地よく話してもらえるか?」という相手軸で話すことができます。
2-4.自分や相手の日常を話題にする
自分や相手が日常的にやっていることを話題にすると、お互いに会話しやすくなります。
例えば食事です。
食事はだいたい誰もが毎日取るでしょうから話題にしやすいです。
「〇〇さん、いつも帰りが遅いですよね」
「夕飯はどうされているんですか?」
と質問できます。
他には通勤です。
もちろん休みの日もありますが、通勤も日々のことです。
「〇〇線、いつも混んでて大変ですよね」
「朝はけっこう早い時間に出るんですか?」
と話題にしやすいです。
このように、自分や相手が日常的にやっていることを話題にすることで、あがり症の方でも話しやすく、相手も返答に困りません。
2-5.自分のプライベートを話題にする
相手の話を聞くだけでは、話題も尽きるかもしれません。
しかも、ずっと話を聞き続けられたりすると、何か探られているような感じを与えるかもしれません。
そこで、自身のプライベートのお話を少し差し込むといいでしょう。
例えば、飲み会で雑談する場合、自分のプライベートな話題を出すと盛り上がることがあります。
自分のプライベートな話題とは、日常的に行う習慣や趣味といった仕事とは関係のない話題のことです。
具体的には、
「この間からジムに通い始めたんですよ」
「運動不足なのか疲れやすくて…」
といったことであれば、「ジム」「運動」というテーマから、「食事」「健康管理」といった、誰でも話せそうな話題に発展させられるでしょう。
また、
「来週の日曜、ちょっと高級なディナーを予約したんですが、おすすめのお店ありますか?」
なども、
「あるよー。〇〇がおすすめ」とか、「え、どうしたの?デート?」など、話題が発展しやすくなります。
自分のことを話せば、相手のことも聞きやすくなります。
あがり症を抱える方でも、相手の人となりを知ることでリラックスして話せるようになるでしょう。
相手が安心できる存在だと理解すれば、「もっと相手を知ろう」と思い、自分の評価よりも、相手への興味が湧いてきます。
その他、あがり症の方が上手に話す方法についての詳細は「【論理的な話し方とは?】上手に話すために意識すべきこと6選!」をご覧ください。
3.まとめ
雑談へ苦手意識を持つ原因の一つに「相手からの評価を気にすること」が挙げられます。
好奇心を持って質問することや、1問2答を意識することで、お互いが話しやすくなり、会話が弾むようになります。
また話題に困ったときは、自分や相手が日常的にやっていることや、自分のプライベートについて話してみましょう。
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