
「話していて楽しい人だと思われたいけれど、初対面の人を前にすると緊張してうまく話せない…」
「交友関係を広げたいのに、とっさに言葉が出てこず、おもしろく話すのが難しい…」
あがり症の人のなかには、会話の場面でこのような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
おもしろい話し方ができるようになると、会話は自然と盛り上がりやすくなり、相手に好印象を持ってもらえるケースが増えると思います。
本記事では、おもしろい話し方ができる人の特徴や、そのメリット、さらにあがり症の人でも実践しやすい話し方のポイントについてご紹介します。
「会話をもっと楽しみたい」「人と話すことに自信を持ちたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
はじめまして。桐生 稔(きりゅうみのる)と申します。
私の肩書きや経歴は以下の通りです。
- 株式会社モチベーション&コミュニケーション 代表取締役
- 「伝わる話し方」ビジネススクールを運営
- 全国で年間2,000回セミナーを開催
- 新卒入社後営業成績ドベから心理学を学び全国売り上げ達成率No.1に
- 現在では「伝わる話し方の専門家」として活動し話し方の本を多数出版
Contents
1. おもしろい話し方ができる人の特徴
おもしろい話し方ができる人の特徴として、以下がよく挙げられます。
・明るい
・前向き
・空気が読める
・自分のことをオープンに話せる
・好奇心が旺盛
・話を組み立てるのがうまい
・さまざまな種類の知識を持つなど
こうした特徴に少しでも当てはまっている人は、あがり症でも周りの人を楽しませる話ができる可能性が十分あります。
ぜひこの先の内容も参考にしてみてください。
2. おもしろい話し方を身に付けるメリット

おもしろい話し方を身に付けることで得られるメリットは、大きく分けて2つあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
2-1. 交流が広がりやすい
おもしろい話し方ができるようになると、自然と会話が盛り上がりやすくなります。
その結果、初対面の人とも打ち解けやすくなり、新たな交流が生まれやすくなるでしょう。
ビジネスの場面であれば新しいチャンスにつながることもありますし、日常生活でも「この人を紹介したい」と、さらに人とのつながりが広がる可能性があります。
交流が増えることで話題の引き出しも増え、より多くの人と話しやすくなる好循環が生まれます。
2-2. 緊張しにくくなる
あがり症の人が緊張する理由のひとつとして、話すことへの不安が挙げられます。
しかし、おもしろい話し方を身に付けられると、周りを和ますだけでなく、自分の気持ちも明るくなり、自然と緊張もほぐれます。
緊張がほぐれれば、伝えたいことが言いやすくなり、「話が伝わらないのではないか…」「間違っているのではないか…」といった不安が軽減されるでしょう。
結果、落ち着いて話せるようになります。
また、おもしろい話し方をできるようになると、人との交流も増えるでしょう。
交流が増えることで経験につながり、多くの経験を積むことで、話すことに慣れていないことから生じる緊張もなくなっていく可能性があります。
緊張せず話す方法については「もう緊張しない!あがり症克服&人前で堂々と話すための4つのポイント」もチェックしてみてください。
3. あがり症の人が落ち着いて話せるようになるためのポイント
あがり症の人がおもしろい話し方を身に付けるためには、まず「話すこと」そのものに慣れる必要があります。
なぜなら、強い緊張状態では、どれだけ話し方のコツを知っていても実践しにくくなってしまうからです。
そこで、おもしろい話し方を身に付ける前に、まずは落ち着いて話すことを目指してみましょう。
ここでは、あがり症の人でも取り組みやすい方法を3つご紹介します。
あがり症の人でも実践しやすい話し方の方法については「好かれる人の特徴と話し方とは?あがり症でも実践できる方法をご紹介」も参考にしてください。
3-1. 緊張していても誰も気にしていないと考える
まず「自分が緊張していても、相手はそれほど気にしていない」と理解しておくことが大切です。
そう考えると、たとえ緊張で言い間違えたり、噛んでしまったりしても、「そういうこともある」と受け止められるようになります。
一方で、「場を和ませなきゃ」「緊張していると思われたくない」と考えすぎると、かえって緊張が強まってしまうこともあります。
実際の会話の場面で、多少言い間違えたからといって、相手が不快に感じることはほとんどありません。
また、一度の失敗で「変わった人」「話しにくい人」と判断されることも、ほぼないといってよいでしょう。
話すことに慣れる第一歩として、
「自分が思っているほど、相手は細かいことを気にしていない」
という事実を、ぜひ覚えておいてください。
自分らしく人と話す方法については「あがり症・人見知り克服の5つのステップ:自分らしく、人とつながる」を参考にしてみてください。
3-2. 呼吸法を活用する
話す前に気持ちを落ち着けたいときに効果的なのが、呼吸法です。
ここでは、日常生活でも取り入れやすい「8・4呼吸法」をご紹介します。
8秒で息を吐く
4秒で息を吸う
1と2を1分程度繰り返す
8・4呼吸法はシンプルで、場所を選ばず実践しやすい呼吸法です。
血行を促す効果が期待できるとされており、緊張でこわばった体を自然にほぐしてくれます。
また、「ドッグ・ブレス」も気持ちを落ち着ける方法として有効です。
歩くリズムに合わせて、犬のように「はっ、はっ、はっ」と短く息を吐く呼吸を1分ほど行います。
横隔膜を素早く動かすため、こちらも心地よい血行促進が期待できます。
具体的な方法は「あがり症の緊張を和らげるには「呼吸」がポイント!シーン別に克服方法をご紹介」や「緊張しやすい人は血行を良くすべし!」も参考にしてみてください
4. あがり症の人でもできるおもしろい話し方を目指すポイント

落ち着いて言いたいことを話せるようになってきたら、いよいよ「おもしろい話し方」にチャレンジしてみましょう。
おもしろい話し方といっても、無理に笑いを取りにいく必要はありません。
ポイントは、以下の3つです。
人はBefore→Afterで変化(ギャップ)があると、面白さを感じます。
ぜひこちらの動画でギャップのつくり方を実演しておりますので、ご確認ください。
「起承転結」という言葉を聞いたことがある人も多いと思います。
これをもう少しわかりやすく
・起=手段
・承=好機
・転=危機
・結=逆転
という流れにあてはめて話してみると、普通の話でもとっても面白く感じます。
そして、やはり楽しい場をつくることが得意な人は、「話し上手」より「話させ上手」です。
相手から会話を引き出すのも得意。
例えば、会社でエレベーターで先輩にバッタリ会っったら、「〇〇さん、おつかれさまです。最近忙しそうですね」。
連休明けに同僚にあったら、「連休はどっかでかけたの?」と先手取る。
「今日雨振ふるみたいですよ、傘持ってきました?」みたいなちょっとした会話まで、関係性をつくるのが上手です。
すべてを一度に完璧にやろうとせず、「これならできそう」と思うものから、ぜひ取り入れてみてください。
5. まとめ
おもしろい話し方を身に付けることで、会話は自然と弾みやすくなります。
その結果、日常会話はもちろん、仕事や人間関係のさまざまな場面で活かすことができ、交友関係も広がりやすくなるでしょう。
あがり症の人がいきなり「おもしろく話そう」とする必要はありません。
まずは落ち着いて言いたいことを話せるようになること。
そのうえで、今回ご紹介したポイントを少しずつ実践していくことで、無理なくおもしろい話し方が身に付いていきます。
「おもしろい話し方を身に付けたい」「もっと人と話すことを楽しみたい」という方は、
ぜひ以下の「あがり症を克服するセミナー」もチェックしてみてください。







