あがり症を改善する話し方トレーニング5選!伝わる話し方の特徴も解説

あがり症で悩んでいる方のなかには、「話し方のトレーニングを試してみたい」と考えている方も多いでしょう。
しかし、大勢の前で実践するような難しいトレーニングは、不安に感じてしまうかもしれません。

そこで本記事では、あがり症克服セミナーを主催するプロの視点から、日常的にできる簡単な話し方トレーニングを目的別に5つご紹介します。さらに、「伝わる話し方」の特徴についても解説します。

「人前で落ち着いて話せるようになりたい」「好印象を与える話し方を習得したい」
そんな方は、ぜひ最後までご覧ください。

はじめまして。桐生 稔(きりゅうみのる)と申します。
私の肩書きや経歴は以下の通りです。

  • 株式会社モチベーション&コミュニケーション 代表取締役
  • 「伝わる話し方」ビジネススクールを運営
  • 全国で年間2,000回セミナーを開催
  • 新卒入社後営業成績ドベから心理学を学び全国売り上げ達成率No.1に
  • 現在では「伝わる話し方の専門家」として活動し話し方の本を多数出版

1.あがり症の方が話し方をトレーニングするメリット

話し方のトレーニングを行う最大のメリットは、緊張していても人前で堂々と話せるようになる点です。

あがり症の方は、人前に立つと目線が下がったり、声が震えたりと、無意識に自信のない印象を与えてしまう傾向があります。
しかし、話し方をトレーニングすれば、自分に合った方法でプレゼンやスピーチの準備ができ、聞き手に好印象を与えやすくなります。

プレゼンや雑談の場面でうまく話せると、それが自信にもつながり、あがり症の改善にも効果的です。

2.【目的別】あがり症でもできる話し方のトレーニング5選

「人前でうまく話したいけど、難しそう…」
「できるだけ緊張せずに話したい…」
そんな方は、まずは日常生活で発話する機会を多く設けることが肝心です。

大勢の前でいきなり緊張せずに話せるようになるというのは、草野球の人がいきなりプロ野球で試合するものです。
まずは、日常で会話することで、話すことに慣れることです。

そこで、まずは実践しやすい簡単な話し方トレーニングを目的別に5つご紹介します。

・言語化力
・即興力
・説得力
・要約力
・雑談力

これらは、日常会話からプレゼン・営業まで幅広く使えるスキルです。気になるものからぜひ取り入れてみてください。

2-1. 言語化力をアップするトレーニング

語彙を増やしたい、より具体的に話したい方におすすめなのが「具体的にはトレーニング」。

会話中に「具体的には」と一言加えるだけのシンプルな方法です。
たとえば「すごいですね!」で終わるのではなく、
「すごいですね!具体的には〇〇の点が斬新だと思いました」
といった具合に深掘りして話します。

「うれしい!」「さすが!」などもそうです。ひと言で終わらずに、その後に具体を言語化します。
自然な会話の中でできるので、あがり症の方でも取り組みやすいトレーニングです。

さらに深めたい方は、「言葉足らずを卒業!感情を言語化するトレーニング3選」もぜひ参考にしてみてください。

2-2. 即興力をアップするトレーニング

ふいに話を振られても言葉が出てこない…という方には、
テレビのニュースやバラエティを見ながら、心の中でツッコミを入れるトレーニングがおすすめ。

たとえば「米の価格が下がる」というニュースに、
「ようやく下がるんだ!」「スーパーに出かけてみようかな!」など、即興で一言感想を返すだけ。

自宅で誰にも見られず取り組める点も魅力です。
テレビを見ない方は、YouTubeや動画アプリでもOK。

1分程度でできる即興力トレーニングが知りたい方は「【言葉に詰まらない】即興力を鍛える1分間トレーニング」をご覧ください。

2-3. 説得力をアップするトレーニング

プレゼンや営業で説得力を高めたい方におすすめなのが「構造化トレーニング」。

「総論→各論→具体例」のように話の構造を組み立てるだけで、伝わり方が大きく変わります。
ノートに、
【総論】●●に対する主張
【各論】その理由
【具体論】事例
など、フレームを書いて整理しましょう。

話す内容を相手に合わせて取捨選択すれば、説得力がさらにアップして、相手にも喜ばれます。

さらに詳しい方法を知りたい方は「「わかりやすく伝えるのが苦手…」説明下手を克服する方法は?」をぜひ参考にしてください。

2-4. 要約力をアップするトレーニング

情報を整理して伝えるのが苦手な方におすすめなのが「サマリーメソッド」。

テレビやSNS、雑誌の内容を見て、「この内容をひと言でまとめると」を自分で考えるトレーニングです。
記事を読んで、それにタイトルをつけるイメージです。
まずは要約の精度にこだわらず、短く言い換えることを意識しましょう。

継続することで、「何を言いたいのか分からなくなる…」というあがり症特有の混乱を防げます。

より具体的な方法が気になる方は「説明したいことをひと言でまとめる「サマリーメソッド」!」を参考にしてください。

2-5. 雑談力をアップするトレーニング

雑談力をアップさせたい方は「挨拶+一言トレーニング」を試してみましょう。

このトレーニングは、挨拶に一つ話題を加えるというシンプルな方法です。挨拶はほぼ毎日行うため、身構えすぎずに実施できます。

例えば、朝の挨拶をする際に「おはようございます!+今日は朝から暑いですね」と加えるだけで、簡単に会話が続きます。

挨拶は毎日のことなので、人と話すと緊張する方や人見知りの方でも、気負いすぎずに取り入れられるでしょう。
日々行えば、自然と雑談力が身につくだけでなく、親しみやすい印象を与えるきっかけにもなります。

3.伝わる話し方の3つの特徴

トレーニングに加えて「伝わる話し方」の特徴を意識すれば、あがり症の方でもプレゼンや営業の成功率がアップします。

以下の3つが、伝わる話し方のポイントです。

・論理的:主張と根拠が整理されており、納得しやすい
・客観的:客観的な事実を伝えるため、説得力がある
・具体的:具体的に伝えることで、相手の理解が早い

これらは、普段の会話でも意識できるポイントです。

理論的な話し方ができるようになりたい方は「【論理的な話し方とは?】上手に話すために意識すべきこと6選!」の記事もおすすめです。

4.まとめ

話し方のトレーニングは、自信の回復や好印象の形成に効果的。
人前でも堂々と話せるようになり、あがり症の改善につながります。

今回ご紹介した方法は、すべて日常で簡単に実践可能なものばかり。
目的に合ったトレーニングをコツコツ続けることで、「伝わる話し方」が自然と身についていきます。

もっと堂々と話したい、スピーチで好印象を与えたいという方は、「あがり症克服セミナー」もおすすめです。
ぜひ詳細は、下記セミナー案内をご覧ください。
あがり症克服セミナー_バナー_728_90