コロナ禍以降、オンラインでのミーティングは一般的なものとなっています。
しかし、慣れないミーティングの環境や設備などの事情もあり、対面以上に緊張するという方が少なくありません。
本記事では、オンラインならではのあがり症の理由やその対策を解説します。
あがり症のビジネスセミナー開催の実績に基づいて、プロの視点からお伝えします。
ぜひ参考にしてください。
はじめまして。桐生 稔(きりゅうみのる)と申します。
私の肩書きや経歴は以下の通りです。
- 株式会社モチベーション&コミュニケーション 代表取締役
- 「伝わる話し方」ビジネススクールを運営
- 全国で年間2000回セミナーを開催
- 新卒入社後営業成績ドベから心理学を学び全国売り上げ達成率No.1に
- 現在では「伝わる話し方の専門家」として活動し話し方の本を多数出版
Contents
1.あがり症の人がオンラインで緊張してしまう理由
あがり症の方のなかには、オンラインでの会議や商談に苦手意識を抱いている方が少なくありません。
オンラインには、対面の場合とは異なる緊張の要因があり、その原因が分からないと改善の道が見えてきません。
この章では、あがり症の方にとって「なぜオンラインでの打ち合わせが緊張するのか」について解説します。
1-1.カメラの存在を意識してしまう
オンライン会議やオンラインでプレゼンするときは、常に自分の顔がカメラで映されていますが、それを過度に意識してしまうと緊張につながります。
カメラの存在を過度に意識すると、
- 他の参加者にどのように思われているか不安になる
- 自分の顔が視界に入り、過度に自分を意識してしまう
といった感情に陥りやすいです。
上記の意識が強くなると、表情が硬くなったり、視線が定まらなくなったりするなど、緊張が表情や仕草として現れる場合もあります。
結果的に不自然な表情や動きとなり、参加者にマイナスの印象を与えかねないでしょう。
1-2.通信の不安定さからペースを乱される
通信環境が悪いと、映像が乱れたり会話が途切れたりするなど、自分のペースを乱す要因となるトラブルが生じる場合があります。
会議や打ち合わせの妨げになるほどではない一時的なノイズであっても、あがり症の方の場合、ペースを乱されると緊張が一気に高まる要因になるでしょう。
通信環境は、自分側だけではなく相手側の状況も影響するため、完全にコントロールできません。
そのため、オンラインでは避けられないリスクといえます。
1-3.表情やジェスチャーの情報が伝わりづらい
オンラインでは、表情やジェスチャーの情報が対面と比較すると伝わりづらい傾向にあります。
相手にうまく伝えられている自信が持てないと、焦りや不安を感じます。
あがり症の方の場合、焦りや不安は緊張に直結しかねません。
伝わっているか否かを相手に確認するのも、「相手に対して失礼にあたるのではないか」「迷惑なのではないか」と考えてしまいがちです。
表情やジェスチャーの伝わりづらさもまた、オンライン特有の緊張要因です。
1-4.孤独や疎外感を感じやすい
オンラインでのコミュニケーションは、人とつながっている感覚を感じづらい傾向にあります。
孤独や疎外感を感じながら話すと、自分の考えが伝わっているのかの自信が持てず、緊張しやすくなります。
特に参加者の多い会議では、発言の機会があまり与えられず、疎外感を感じたまま時間が経過することも珍しくないでしょう。
2.あがり症の人がオンラインで対策すべきポイント
オンラインでの会議やプレゼンの機会は、確かに緊張しやすい場面ではありますが、対策は可能です。
この章では、あがり症の方がオンラインで過度に緊張しないために取れる5つの対策を解説します。
2-1.準備を徹底する
準備を当日までに済ませておけば、気持ちに余裕を持ってオンライン会議やプレゼンに挑めます。
当日までに行っておきたい準備は、以下の4点です。
- 事前に話す目的を確認し、話す内容をメモしておく
- マイクやカメラなど通信機器の接続をテストしておく
- リハーサルをしておく
当日の内容を頭に入れてリハーサルを行うと 、実戦に近い状況でテストができます。
会議や商談などの際は、想定される質問を予め考えておけば、堂々と応答できることが増えるでしょう。
2-2.オンライン会議に集中できる環境を整える
オンライン会議に集中して参加できる環境を整えるのも重要です。
背景画面を変えたり、周辺の雑音を除いたりすれば、意識が逸れずに集中して取り組めます。
表情をはっきり相手に伝えるようにするには、照明の調節を行い顔色がよく見えるようにするのが効果的です。
少しの工夫でミーティングの快適さが変わるため、事前にモニターで確認しながら適切な設定をしておきましょう。
2-3.チャット機能や画面共有をうまく活用する
チャット機能を活用すれば、「発言できなかった」「情報を伝え忘れてしまった」ということが少なくなります。
発言者以外の参加者がチャット機能で意見や感想を発信できるように取り決めをしておくと、発言の機会が少ない会議でも疎外感を感じづらくなるでしょう。
また画面共有を使用すれば、すべての情報を読み上げなくても済みます。
オンラインならではの機能をうまく活用して、自身の負担を軽減したり、活気あるコミュニケーションの場を設定したりすることは、あがり症対策としても効果的です。
2-4.あがり症の克服・改善を目指す
便利なツールを活用したりするのも大切ですが、根本的な部分を見つめ直すのも同様に大切なことです。
あがり症の方は、全て完璧にこなさないといけないと考える傾向があります。
しかし、どれだけ入念な準備をしても、失敗してしまうケースはよくあります。
全てを完璧にこなせなくても、できたことを評価して、できなかったことは次回に向けた対策を打つ。
そうするとことで気持ちに余裕が持れます。
また、緊張するとどうしても呼吸が浅くなるため、オンライン会議が始まる前に深呼吸をして、気持ちを落ち着かせることも有効です。
あがり症克服・改善のために真剣に向き合いたいという方は、セミナーに参加したり、カウンセリングを受けたりすることもできます。
セミナーの場で模擬演習をしたり、カウンセリングで認知の歪みを知ったりすることで、根本的な解決策に気づけたりします。
3.まとめ
オンライン会議やプレゼンで緊張する理由を知り、適切な対策を講ずれば、あがり症の方でも不安を軽減させることができます。
以下の4つの対策をぜひ実践してみてください。
- 事前準備を徹底する
- オンライン会議に集中できる環境を整える
- チャット機能や画面共有をうまく活用する
- あがり症の克服・改善を目指す
あがり症を克服して、オンラインミーティングに自信を持って臨みたいという方は、ぜひセミナーページをご覧ください。